会計事務所でのイヤなことを避けての上場子会社経理への転職でもありました。
イヤなことを避けるのは悪い意味で取られがちですが、「どうやったら避けられるのか?」と他の道を模索することができるので、悪いことばかりではないと感じています。
年末調整
ひとつが年末調整です。
実務経験者なら分かると思いますが、12月から1月にかけて大変です。
法定調書合計表、源泉税の納付にも影響がありますし、時期的にもそのまま確定申告期に突入します。
・生命保険の資料など揃わない
・給与データが揃わない
といったことでタイトなスケジュールにりがちです。
単調な作業になりがちですが、個人の方の源泉徴収票にも影響があるのでミスもできない・・
私は税理士業界に入って、年末調整が好きになれませんでした。
上場子会社経理に転職したら、年末調整からは解放されました。
社員一人ひとりの給与を扱うので、年末調整は経理ではなく人事系の部門がやっていました。(正確には人事系部門から外注)
独立してからも年末調整を受けていないため、かれこれ6年は年末調整をやっていません。
記事執筆時点で、資本金が大きな会社の顧問もやらせてもらっていますが、年末調整は社内で完結してもらっています。
量の多い記帳代行(入力)
会計事務所勤務時代も独立してからも、記帳代行(入力)そのものは好きです。
量が多いのは苦手です。
量と一口に言っても仕訳数ではなく、資料のごちゃごちゃ感や不要な資料を送られてくるのがイヤでした。
カオスな資料の山と入力の多さに耐えられなくなり三菱商事子会へ転職
上場子会社経理に転職してからは、ごちゃごちゃな資料は見たことがないです。
(フォルダは人によってクセがありましたが)
きちんとファイリングされていました。
というのも、内部統制できちんと資料の保管が強制されていますし、数年に一度、経理内で担当のローテーションがあり、あまりにもずさんな保管は他人の目もありできません。
(それでも紛失する人はいました)
パワハラ
会計事務所業界では、上司や所長が”法律”です。
ローテーションも期待できず、合わなければ自分が去るしか道はないでしょう。
ある種のパワハラは、会計事務所業界だろうが一般事業会社でもあると思います。
ですが、それを通報できる環境が整っているのは事業会社だと感じています。
・匿名で上司を評価する仕組み
・匿名で通報できる仕組み(社内と社外の両方)
本当に匿名なのか、どこまで信じていいのか分かりませんが、そういった仕組みがあるだけでも会計事務所業界よりは良かったです。
私の上場子会社経理の退職後に、ハラスメントや不正で人事権を発動された人がいると聞きました。
パワハラは受けたくないですが、会計事務所業界での経験があるとストレスへの耐性ができたのはプラスですね!
カオスな資料の山と入力の多さに耐えられなくなり三菱商事子会へ転職