上場子会社経理に転職したときに質問されたことで記憶に残っていることがあります。
独立した今も大切なことだと感じているので書いてみます。
数字面への興味を見られていた
会計や税務のスキル意外に重要だったのは、数字への興味です。
どんな質問だったかいうと「今の会計事務所のお客さんの数字を説明してください」というものでした。
中小企業の社長が役員報酬いくらもらっているかなどではなく、会社や個人事業主の方の年間売上、粗利率、人件費率(そういった意味での役員報酬も含まれますが)、がどのくらいなのか質問されました。
そのような質問をされて私はどの会社を答えようか迷いました。
頭に出てきたのは「貢献したいな」と常に思っていた社長の顔でした。
担当してから2年ほどですが、私も社長もお互いに敬意を払って仕事をしてきたという自負がありました。
なのでその会社の年間売上や利益や役員報酬について説明しました。
正直なところ、嫌いな社長の数字は頭に入っているものの精度は悪かったです。
辞めて数年経ちますが、もう覚えていません。
税理士ということで会計や税務の知識は合格レベルでした。
会計事務所で3年やってきましたので経験もあります。
上場子会社経理の面接担当の上司は、いわゆる「記帳屋さんではないのか?」ということを疑っていました。単に作業レベルの仕事ですね。資料を預かって会計ソフトに入れて申告する。これも一つの重要仕事ではありますが、それだけではいわゆる付加価値の高い仕事ではありません。
仕事というよりも作業的な意味が強いですね。
私がやっていたことは、社長本人に興味を持って話を聞いて必要な数字を伝えることでした。
面接では、年収や人員構成についても意見交換しましたが、やはり一番記憶に残っているのは私が数字への興味があるのかないのかということでした。
私が思うに難しい申告書や決算書を作ることではなく、お客さんを好きになるかどうかの方が大きかったです。
お客様は自分の鏡ですのでトップが持ってくる仕事はトップの意向が色濃く反映されたお客様が来ます。
独立語は良くも悪くも自分次第です。
今のところ持続化給付金で売り上げをごまかしたいという方はなかったので、大丈夫かなと思っています。
日々、精進ですね!!