フリーランス専門税理士の磯俣です。
会計事務所業界から経理に転職するときに、上場の経理か子会社経理で迷いました。
転職活動したのは、上場子会社2社と上場会社1社です。
上場会社は遠い、システムが複雑すぎるなどの理由から「ちょっとな~」と思っていたら、やはり落とされました。
上場子会社はどちらも最終まで進みました。
私が上場会社と子会社で、子会社経理を選択した理由について書いてみます。
何を重視するのかを書きだした
私が重視したことは、年収、仕事の大きさ、仕事で私が見れる範囲、転勤なし、残業少なめ、自宅から勤務地までが近い、です。
年収
年収は確実に上場会社のほうが高いです。
ですが、年収が高い低いというのは比較の問題だと考えています。
子会社経理の年収は上場会社よりも低いですが、会計事務所に比べたらマシでした。
会計事務所と比べれば年収は上がりましたし、当時の私は年収だけで転職先を決めませんでした。
当時の私は上の子が1歳半ほどで、家族との時間を一番に考えていました。(今でもそうですが)
会計事務所時代には寝ている顔しか見ることができなかったです。
朝は寝ていますし、夜も子どもが寝てから帰宅していました。
今後数年間は家族優先で仕事を考えたい
なので、年収は妥協できるポイントでした。
仕事の大きさ 見れる範囲
仕事の大きさや、私が見れる範囲という面からも考えました。
上場会社の仕事が大きさはカッコイイのですが(海外に子会社があったり、工場があったり)、私ひとりで見れる範囲は限られると思いました。
もとから税理士やBIG4志向でないことからも、大きすぎる組織は合わない予感があったのかもしれません。
転勤なし
上場会社が大きいということは、工場や海外の子会社や関連会社があり、転勤がありえます。
上場会社の求人に「地方の工場経理で」と書いてあるものもありました。
先ほども書きましたが、家族との時間を優先したかったので、転勤なしで求人を探すと子会社経理という選択になりました。
残業少なめ
会計事務所では残業にうんざりしていました。
とにかくやらされ仕事だったこともあります。
話は少しそれますが、上場子会社経理での残業は仕事が楽しいと感じたこともあり、自主的にしている時期もありました。良い残業(という表現が正しいのか分かりませんが)を経験できて良かったです。
決算では上場会社のほうが断然忙しいです。
連結、有価証券報告書、株主総会など。
上場会社の経理に比べれば、子会社経理の残業時間は短いと感じます。
自宅から勤務地までが近い
いくら残業しなくても通勤で片道1時間以上かけていては、時間がもったいなさすぎるという考えでした。
勤務地は上場か子会社の議論とは関係ないですが、私は重要視していました。
上場会社に転職したくなったら転職すればいいと思ったから
子会社経理に定年まで勤める覚悟をもって転職活動していましたが、そうは言ってもそんな先のことまで見通すことはムリです。
子会社経理に入社した時期は、
・上場会社よりも年収低くてもいい
・仕事の大きさよりも仕事で私が見れる範囲
・家族一緒にいたいので転勤なし
・家族との時間のため残業少なめ
を重要視して選択しています。
しかし、時が流れ子どもが大きくなるにつれて、手のかかる大変さはなくなると予測しました。(事実、1歳半のときの上の子は、現在小学1年生になり赤ちゃんのような大変さはないです)
そのときに「上場会社ならでは仕事を経験したくなったら転職すればいい」という結論に至りました。