大手の税理士法人から個人の会計事務所に転職してから、仕事がたまってよく怒られていました。今では考えられないくらい溜まっていました。
2か月分の資料をためていたりとか。
思い返しつつ、その理由を考えてみます。
記帳代行、申告、年末調整、個人の確定申告などオーソドックスな会計事務所の仕事でした。
電話、FAXを使っていたから
電話、FAXですね。
いまだたに電話やFAXを使っている事務所や会社が多いと聞きます。
電話やFAXがあると何度も中断されるので、集中しにくいです。
①電話が鳴ったなと思う(そもそもこの時点で中断している)
②電話を取る
③取り次ぐor自分の電話
④質問電話で資料を探す、フォルダ検索、ネットで検索
⑤回答(その場で回答できなければ折り返し)
くらいの手順があります。
電話が終わったら、やっと仕事に戻ります。
元の仕事に戻るには切り替えが必要なので、また集中力が必要です。
マルチタスクはやらないようにしています。
仕事やっている感はあるのですが、頭の切り替えたが大変ですし効率が落ちます。
電話よりもマシだとは感じていますが、FAXも電話に似ています。。
FAXが送られてきたな~と思うと「先ほどFAXしましたので~」と電話があったり。
FAXを送るにしても印刷してから、FAXを送る必要があります。
eFaxを除けば。
送り状なんかもつけなきゃいけないルールだと、さらに面倒です。
送り状はめんどくさいので、途中から止めましたが誰にも指摘されませんでした。
電話とFAXを使うことで、やらなくていい頭の切り替えをしていたと考えられます。
その結果、仕事が進まずたまっていたのでしょう。
移動(訪問)でのリアル打合せだったから
記事執筆時点でこそ、オンライン打合せが話題になっていますが、私が会計事務所に在籍していた2013年前後にはオンライン打合せはしていませんでした。
お客様に事務所に来てもらうか、伺うのが主流でした。
・事務所から訪問先まで1時間
・打合せ1時間
・帰り道に1時間
合計3時間です。
当時、オンライン打合せがなかったので当然と言えば当然だったのかもしれませんが、これがつらかったです。
往復2時間は、移動なので仕事が進みません。
読書するには良いのですが、仕事がたまっているのを分かっているので読書する気分にはならず・・
あと移動が地味に疲れました。
通勤すらも遠くてイヤでしたし。
「移動で疲れるなんて・・!?」と思われるかもしれませんが。
独立後は移動が少ないような仕事のやり方をしています。
移動後に事務所に戻って腰掛けると眠くなっていました。
毎月訪問で担当20件となると、毎日1件は移動を伴う打合せがあることになります。
そりゃ疲れて集中力が落ちるかなと思いますね・・
記帳代行が遅いから。記帳代行のボリュームが多かったから(私にとって)
私は記帳代行が遅いようです。
何度か「遅い」と指摘を受けました。
遅いことに自覚症状はなかったのですが、100仕訳超えると飽きるので遅かったのかもしれません。
私にとっては100仕訳超えると多いと感じます。
独立してから記帳代行の仕事をしていますが、やりようによっては別に遅くても問題ないですね。
excelインポートやってない
すべてを手入力していたので、遅いに決まっています。
いまならexcelインポートの機能を使っていたでしょう。
クラウド会計にも弥生会計にもexcelやCSVでインポートする機能があります。
このあとに書く資料のもらい方にも問題がありますが、excelデータでもらえばいいものを、わざわざFAXや印刷して郵送で送ってもらっていました。
そりゃ遅くて当然です。
ストリームドない
記事執筆時点では、ストリームド、弥生、JDLからも(私が知っているもの)スキャナーで読み込んだりカード明細を仕訳に起こしてくれるサービスがあります。
私はストリームドと弥生の証憑取り込みを利用しています。
2013年当時にこういったサービスはなかったので致し方ないのかなと。
資料のもらい方が雑だから
資料のもらい方が私を含め事務所全体で雑でした。
会計事務所から「こういった資料を用意してほしい」とアナウンスすれば良いものを、「とにかく送ってください」しか言わなかったので、送られてきた資料を使うものとそうでないものに分けることからスタートでした。
時間がかかるのは当然です。
情熱がなかったから
やる気がなかった社員だと思います。
やる気があったものの環境によってなくなってしまったのか、そもそもなかったのか・・
これは鶏と卵の関係かもしれません。
言われたことをやっとけばいい、というスタンスで仕事をしていました。
今では考えられないくらいやる気がなかったです。
とにかく仕事に対して情熱を持てなかったです。
経理に転職してから仕事に情熱をもって取り組めましたし、独立した今も情熱はあります。
もし、会計事務所でくすぶっている方がいれば、環境を変えてみることをオススメします。