フリーランスやひとり社長の貸借対照表に載せる項目は少なくていいと考えています。
経理もしやすいですし、確定申告もラクです。
独立前に働いていた子会社経理も規模の割には貸借対照表が少なくかったですね。
初めて貸借対照表を見たときに「あっ、こんな軽くていいんだ」と驚きました。
業種的にはそれで良いのでしょう。
あえて思い貸借対照表にする必要もないことを学びました。
貸借対照表に載せる項目が少なくていい理由は利益とお金
貸借対照表に載ってくる項目は、
・預金
・商品(在庫)
・売掛金、未収入金
・建物
・器具工具備品
・開業費(開業時の経費の合計)
・買掛金、未払金
・借入金(銀行など)
です。
期末時点の有り高が数値として示されています。
一方の損益計算書は比較的、分かりやすいです。
収入と経費を引いたら利益ですので。
「今年(今期)はいくら稼いだのかな?」と見ることができます。
貸借対照表に載っている項目が少ないと分かりやすくなるカンタンな事例です。
「利益が増えた➡お金(預金)が増えた」
貸借対照表が預金だけであれば、分かりやすいのです。
※ここまで簡略になることはないのですが、あえて。
たとえば利益がでたので、新たに機械や設備に投資をします。
すると貸借対照表に機械や器具備品などの資産科目が載ります。
こういった投資はお金が出て行ったときの経費にはならず、減価償却を通じて毎年経費にしていきます。
お金の支払いと経費になるタイミングがズレるので、カンタンな事例のように数字を見ることができません。
「お金が出て行った割には、利益は減ってない(利益がある)」と思うかもしれません。
これは、機会を購入するのにお金が出て行ったにもかかわらず、出て言ったお金に対する減価償却が少ないです。
つまり、思ったほど利益は減ってない(むしろ利益がある)状況が想定されます。
貸借対照表に載せる項目が少なければ、お金の出入りと利益が近い関係になるので、管理がラクになります。
私のようなひとりビジネスであれば、貸借対照表を少なくていいです。
確定申告がラク
貸借対照表に載っている項目が多いと確定申告でやるべきことも増えます。
・建物、機械、器具備品➡減価償却費の計上。捨てた資産はあるのか確認
・繰延資産➡償却計算
・売掛金、買掛金➡翌期(翌年)に決済されているか確認
・前払費用(保証料)➡毎年、取り崩しが必要
・借入金➡残高が合っているか確認
融資(創業融資など)がなければ預金のみということもありえます。