現金商売の典型例である飲食店で多い勘違いがあります。それはクレジットカード売上の計上時期です。現金で売上をもらっているときは、迷うことなく現金をもらった時点で売上になります。食後にレジでお金をもらうので、迷うことはありません。ただ、お客様がクレジットカードを利用した場合には、注意しましょう。カード手数料のこともあり、お店によっては「〇〇円以上ならカード可」としているところもありますね。
※以前、体験で作ったピザ
売上計上の時期は?カード手数料の処理は?
クレジットカード売上は、通帳に入金された時点ではなく、お客様がクレジットカードを切ったときです。
今月分のカード売上が来月15日に入金されるとしたら、今月の売上になります。来月15日の売上ではありません。
さらに入金時には、カード手数料が引かれて振り込まれますので、カード手数料の処理も忘れずにしましょう。
日付 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
3/31 | 売掛金 | 10,000 | 売上 | 10,000 |
4/15 | 預金 | 9,700 | 売掛金 | 10,000 |
カード手数料 | 300 |
という処理になります。
入金時のクレジットカード手数料はの消費税区分は「非課税」となります。
飲食店のようにカード売上があるなら、経理は「カード手数料」という勘定科目を設定しておくと良いでしょう!
現金商売をしていると「入金=売上」と考えてしまいがちです。
ただし税や会計の世界では、「入金=売上」が通用しないことがあります。
飲食店であれば、お客様が飲食を終えた時点でサービスという役務提供が終わっています。役務提供が完了した時点で売上が発生したと考えます。これを実現主義といいます。