会計事務所では、お客様から資料を預かりそれを会計ソフトに入力する仕事がメインだったりします。これを記帳代行といいます。大手じゃない会計事務所なら、記帳代行がメインだと思います。「記帳代行」ってひとくくりに悪いものとされています。AI時代に無くなる仕事と言われていますし。とはいえ、現状ニーズがあるのも事実です。私が会計事務所をイヤになった理由のひとつが記帳代行です。とにかくカオスな状態で送られてくる資料の多さと入力の多さに嫌気がさしていました。(とはいえ今、私は記帳代行していますが、イヤじゃないんですよね。感謝されていますし、excelでインポートしたり工夫の余地があるからです)
「ここの入力そんなに多くないよ」って多いか少ないかは人それぞれ
よく所長に「ここの入力そんなに多くないよ」って言われて、新規客の入力をすることがありました。
でも、私からするとすごーく入力が多くて大変でした。向き不向きがあるので、私には向いてないのかなと思っていました。
会計事務所の資料のもらい方も、”とりあえず何でも送ってね”というスタンスなので、なんでも送られてきます。「これ記帳代行に要らないよね??」という資料や、これはそっち(お客)で持っててほしい通帳の原本も送られてきたり。
①カオスの資料を仕分ける(ここが時間かかる)
↓
②会計ソフトに入力
カオスの資料を仕分けるのに時間がかかり、記帳代行するときには疲れてしまっていましたね・・
上司からの評価は、「記帳代行が遅い(仕事遅い)」と思われていました。怒られたり小言を言われることが、しょっちゅうでした。
なので、会計事務所が向いてないんだなと感じていました。
だったら、給料・時間的拘束・ネームバリューが良い上場系の経理に行こう!と考えました。
いったん悪い評価をされるとそれを覆すのは、相当労力を要します。結果的に転職して良かったです。
転職すると評価が変わった
三菱商事子会社に転職して良かったです。
給料、拘束時間が良くなったからだけではないです。
もちろん給料は上がる方が良いに決まっていますが、それ以上に「頼りにされたり」「期待されている」と感じられたことです!自尊心や承認欲求が満たされたことが大きかったです。
子会社の経理では、レシートを1枚ずつ記帳代行するような仕事はありませんでした。また資料がカオス状態なんてこともありませんでした。資料はきちんとファイリングされキャビネットに保管されていました。
カオスな資料の山が無いだけで、心の負担は無くなりました!
子会社経理では記帳代行がないので、記帳代行が遅いというハンデはなくなりました。
ハンデが無くなり、「仕事のレスポンスの良さ」「様々な論点についての会計・税務を調べる」という強味が出てきました。
(私にとっては大量の)記帳代行という作業がなくなり、調べる時間を確保できる環境に転職できたのは転機になりました。
「記帳代行の速さ」➡「レスポンス、会計・税務を調べる」という判断する仕事にシフトすることができました。
頂く資料をきちんと最初にお伝えする
「記帳代行=悪」のイメージが付いています。
AI時代になくなる仕事ですし、単価が安いからかもしれません。
とはいえ、現状ニーズがあることは事実です。
私は最初に、頂く資料を過不足なく伝えるようにしています。
お客様が負担になりすぎない、かつ、私がカオスな資料を仕分けなくて良いようなバランスを見ながら、お願いしています。
excelで頂けるようにもしていますので、それを加工して会計ソフトにインポートすることも可能ですし。
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【編集後記】
昨日は、母方の祖父の墓参りに行きました。独立の報告がまだだったので、報告してきました。