「所得税の最高税率は住民税を含めると約50%!!!」
「半分が税金で持っていかれる」
「半年間はただ働き」
といった意見があります。
確かに税率は高いですし、負担感は相当のものです。
税金は高いですが。
所得の半分が税金で持っていかれていることはありません。
”高い=半分持っていかれる”というイメージが強すぎるのかもしれません。
所得税は超過累進税率となっています。
これは、一定金額を超えたときに、その分に対応する税率を掛けます。
所得が650万円の場合
・195万円まで5%
・195万円~330万円まで10%
・330万円~650万円まで20%
税率5%:195万円×0.05=9万7,500円
税率10%:135万円×0.1=13万5,000円
税率20%:320万円×0.2=64万円
所得税額:9万7,500円+13万5,000円+64万円=87万2,500円(所得税額)
※国税庁HPより
上記の算式は、計算しやすいように控除額が設けられているのですが、それが逆に誤解を生んでいる気がします。
同じく650万の所得があると、税金は
6,500,000円×0.2 – 427,500円= 872,500円です。
控除額があるので650万円にいきなり20%をかけても同じ税額になります。
確定申告書の年税額と所得を割り算してみる
確定申告書を確認してみましょう。
ご自身の年税額と確定申告書㉚課税される所得金額の数字で実質税率が分かります。
・年税額÷㉚課税される所得金額
この算式で計算してみると、下記の表の税率よりも低くなるでしょう。
表で33%の税率が適用されていたとしても、実質税率は17%くらいでした。
所得税が高いのは間違いなく感じることですが、表の税率を信じすぎもどうなのかなと感じます。
表は計算しやすいために作られたものです。