私が大学を卒業した2009年3月時の就職活動は、良い時期でした。就職活動がひと段落した後にリーマンショックが起きました。周りの友人たちも希望通り大手の会社に就職を決めていました。当時は税理士試験の勉強をしていて、周りの友人たちが就職していく姿をみて焦る気持ちもありました。もちろん今となってみれば、就職活動せずに税理士試験に向かって良かったと思っています。当時から考えていたことは、今の自分のスタイルにも生きています。
やりたいことよりも、やりたくないことが明確だった
学生時代の友人たちは、「〇〇系の業界に行きたい」「〇〇の仕事がしたい」と話していましたが、そういう話を聞いて、私は「オレはどうしたいのか分からない・・」と感じていました。
「したいこと」よりも「したくない」ことのほうが明確でした。
・会社の都合で転勤はイヤだな
・合わない人とずっと働くのはイヤだな
・会社に一生縛られる生きたかはイヤだな
・働く環境や時間がガチガチなのはイヤだな
・何がしたいのか明確になっていないまま働くのはイヤだな
・将来的に独立も視野に入れたい
というようなことを考えていました。
当時から考えていたことは、今の私の軸にもなっています。
友人たちを見てメンタルやられないようにした
友人たちが就職して給料をもらっている姿を見ると自分が惨めに思えてくることもありました。ちょっと卑屈になったり・・
ただ惨めに思えても、その選択をしたのは私自身です。誰かにお願いされて、その選択をしたわけではありません。友人たちと話すことで、惨めに感じた時に、私が取った行動は「友人と少し距離を置くこと」でした。今ならSNSを見ないという選択もあるでしょう。
少し距離を置くことで冷静になれますし、自分がやるべきこと(税理士試験)に集中できました。
資格の勉強している人と社会人1年目の人では、見ている世界や住んでいる世界が違うと思います。(どちらが正しいとかではなく)
ちょっとくらい距離を置いたとしても、友人関係はそんな簡単には壊れません。「今、勉強してるから」と伝えれば分かってくれるでしょうし。
友人と少し距離を置くことが大切と言いながらも、心許せる友人とたまには会うことで外界の状況も知ることができます。だから「少し」距離を置くことが大切だと感じます。
勉強ばかりで外の世界に触れることなく過ごしていると、知らず知らずのうちに閉じこもりがちになってしまいます。仕事しながら勉強している方は、「少し」でなく「完全に」距離を置いても良いのかもしれませんが、私は働きながら勉強したことが無いので、わかりません。
働かない選択をさせてくれた親には感謝です。
自分との対話
新卒カードは一生に1度しか使えません。だからこそ、焦っていたのかなと。
働き方改革と言われていますが、終身雇用も無くなる方向だと思います。それに新卒で入社した人の多くが転職している事実もあります。
焦ってしまう気持ちをいなしつつ、しっかりと自分と対話をすることが大切だと考えます。答えは自分の中にあると思います。
「どういう生き方をしたいのか?」を学生時代から考えてきて、今のスタイルに行きつきました。でも、時代や自分の変化でスタイルも変化していくでしょう。
就職活動せず勉強を続けて、今の生き方が出来て良かったと思っています。
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