同人誌を2人(複数)で共同出版することがあります。
そのさい、収入や経費はどのように管理したらいいのか書いていきます。
①売上と経費をそれぞれ人数で割る方法、②利益を人数で割る方法、が考えられます。
私はお客様から質問を受けたときは、同人誌がそれほど多くなく、管理が可能であればという条件で①をオススメするようにはしています。
売上と経費を人数で割る方法
2人で
・6万円の売上
・2万円の経費(印刷費、運送費など)
かかり半分半分で分ける前提。
売上と経費を人数で割る方法は、ご自身の売上を3万、経費を1万円として経理処理します。
共同作業した人も同じ収入と経費です。
ご自身の利益も共同作業者の利益も2万円になります。
ご自身か共同作業のどちらかが主導権を握る必要があるでしょう。
売上、販売、印刷、在庫などの責任ですね。
利益を人数で割る方法
一方、利益を人数で割る方法は、全体の利益(6万ー2万)を共同作業者に渡します。
1.ご自身の収入は6万、経費が2万と経理
2.共同作業者に2万円の外注費を支払
という処理です。
ご自身の利益は、6-2-2=2万
共同作業者の利益も2万円
と利益が半分半分になる処理です。
消費税には注意
利益を人数で割る方法は、消費税で不利になることがあります。
・ご自身が6万円の売上
・共同作業者は2万円の売上
です。
利益はどちらも2万円。
消費税の課税事業者の判定で、利益を折半する方法だと不利になることも想定されます。
総額の売上がご自身に計上されるので、売上が大きくなります。
2年後の消費税の納税義務の判定をするときに、ご自身はトータル売上6万円で判定する一方、共同作業者の判定は2万円になり、数字が異なってきてしまいます。
損得よりも実績
お客様の話を聞いていると、同人誌の共同出版は、収入よりも実績を重視していることが多いですね。
・〇〇のジャンル
・△△と共同で出した
など利益にならなくても仕事としての実績を作りたい、という側面もあるようです。
これはフリーランスであれば、よく分かる考え方ですね。
ゲーム課金の経費性【漫画家、イラストレーターなどのクリエイター】