ゴルフ会員権の評価損の取扱いは、預託金会員制、株主会員制などによって対応が違ってきます。預託金方式に関して、実務的にどのように処理していたのか記載しています。
会員権の評価
預託金方式、株主方式ともに時価のあるものについては、
・著しい時価の下落した場合
又は
・(時価を把握するものが困難であれば)発行会社の財政状態が著しく悪化した場合
に評価損を計上します。
会計上→時価の著しい下落→評価損計上
税務上→時価の著しい下落→評価損は認められない
預託金方式の評価減
預託金方式の評価損については、帳簿価額のうち預託金部分を超える金額を直接、評価損を計上します。
さらに時価が預託金部分を下回るときは、その部分について貸倒引当金を設定します。
(※EY新日本監査法人より)
上記の経理処理は本来あるべき姿です。
しかしながら、預託金方式の会員権で、会員権部分を評価損を計上し、預託金部分に貸倒引当金を設定する経理方法は、管理面で手間がかかるのも事実です。
預託金部分への貸倒引当金がずっと残ってしまいます。
そこで、貸倒引当金を設定せずに、全て評価損として計上する方法も一法です。
あくまで金額的重要性の判断によりますが。
経理処理は評価損だけですが、管理上は会員権部分と預託金部分に区分しておきましょう。
申告書の別表調整も会員権部分と預託金部分に分けて記載しておきます。
(事例)
取得価額 | 評価減 | 簿価 | |
会員権部分 | 1,000,000 | △990,000 | 10,000 |
預託金部分 | 2,000,000 | △1,900,000 | 100,000 |
時価をどうやって把握するのか?エビデンスを残すためにも
評価損を計上する場合には、正確に時価を測定する必要がありますので、専門業者にお金を払うことにより時価を算定します。
しかし、毎回の決算業務ではそこまで求められないでしょう。
日本ゴルフ同友会のHPで相場を閲覧可能ですので、このようなサイトを利用していました。
四半期ごとに確認すると価格が微妙に変わっていたので、更新はされているようです。
このページを証拠資料としておくことで問題ないでしょう。
【編集後記・育児日記】
近所のイタリアンでBBQができます。
保育園のお友達家族と一緒に楽しみました!
兄が「BBQパーティーしたい!」と以前から言ってたので企画しました。