借入をしていれば貸借対照表に「(長期)借入金」が表示されます。
短期と長期がありますが、1年以内に返済する借入を短期に、それ以降を長期に分類します。
とはいえ、実務上は長期のままが多いような。
借入金で借りてきたお金が預金残高にそのまま残っているケースは少ないのではないでしょうか?
たとえばイメージしやすい飲食店。
開業資金に借入で内装工事をすれば、建物附属設備、器具備品などに割り振られています。これは分かりやすいと思います。
借りてきたお金がそのまま資産に計上されるので。
分かりにくいのが運転資金(支払いや経費)で使ってしまったケース。
経費や人件費の支払いでお金を支出した場合、経費計上されます。
損益計算書と貸借対照表は分かれているので想像しにくいですが、経費を使って利益が減る(赤字が増える)と、会社では利益剰余金、個人事業主だと元入金が減ります。
お金が出て行ってしまったことが分かります。
会社はお金の流れを追いやすいのですが、個人事業主は生活者としての個人と事業者としての個人を併せ持っているので、お金の流れを掴むのが難しくなります。
貸借対照表に借入金があり、お金がどこに消えたのか不明・・
そういう個人事業主の方は元入金を見てみましょう。
マイナス表示されていませんか?
赤字で事業主貸>事業主借であれば、元入金が減りマイナスになることも。