会社を設立するときに自分だけが出資することをおススメしています。
夫婦、親子、恋人と近しい関係だったとしても、株主は自分ひとりが望ましいです。
その理由について、書いていきます。
喧嘩別れしたときにめんどくさいから
一緒に共同会社と聞くとかっこいいイメージがあるかもしれません。
ですが、喧嘩別れのリスクが常にあります。
税理士法人も別れることがあると聞きますし、税理士会の会報にも解散のお知らせが掲載されていたり。
せっかく志をともにした仲間だったのに、お金が絡むともめる原因になります。
友情が薄かったとかではなく、そういうものです。
方向性の違いも出てきます。
どんなに仲が良くても距離感が大切です。
仲間と一緒につくった会社の株を買い取るにも、手続きや「じゃあいくらなの?」と株価計算といった手間もあります。
共同経営と聞こえは良いですが、意見が食い違うとややこしいです。
自分と方向性が違うと口出しされている感覚にもなります。
遠い将来かもしれませんが、相続もあります。
配当を払えと言われる
「利益が出ているなら配当ちょうだいよ」と言われてしまうこともあるでしょう。
出資は貸付と違うので、回収方法が
・株の売却
・配当収入
しかありません。
中小規模は上場している株とは違い、売ったり買ったりが頻繁に起こらないです。
株の売却による資金回収ができないなら、配当を求められることも。
会社は資金繰りや次のビジネスにお金を使いたいけど、配当しなきゃいけなくなったとしたら、結構お金の面できつくなります。
人が良い人ほど注意が必要
人が良い方ほど、
・出資してもらい株主にしてあげたい
・役員にしてあげたい
という考えをお持ちです。
ただ、人が良いのと会社の設立は別です。
株主になってもらいたいほどの方がいれば、仕事を依頼するなどして関係性を築けば良いでしょう。
株主になってもらう必要まではありません。