おひとりの方に積極的に法人化を勧めていない理由

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私はひとりで活動していますし、お客様もおひとりの方が多いです。

ひとりの方に積極的に法人化を勧めていません。

その理由について書いてみます。

 

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会社のお金は自分のお金ではない。お金を個人に移動するにも税金がかかる

ひとりで活動している会社だと会社のお金も自分のお金に思えてしまいます。

正解でもあり間違っています。

株主も社長もご自身ですから、会社のお金をどう使おうが自由です。
会社のお金で会社の経費を使うのは自由です。

ですが、会社のお金を個人に移転させるには、
・給料、賞与(事前確定届出給与)
・退職金
・配当
・会社の売却
くらいの方法しかありません。

どの方法を選んでも税金はかかります。

 

それなら個人事業主で税金や国保&年金を支払った後の金額を自由に使える選択をしても良いのでは?という意見です。

ただ、国保が高いのが・・

ミニマム法人を設立してくなるのも分かります。
年収100万円でも社会保険料が年間30万円【ミニマム法人】

 

会社があれば、それも資産になり税金の対象になるかも?

産まれれたら亡くなるまでに、税金を支払い続ける必要があります。

・何かを買ったりサービスを受ければ消費税(実際の納税は事業者がするのですが)

・固定資産を持っていれば、固定資産税、不動産取得税、自動車税

・収入があれば、所得税、住民税、(事業税)、消費税

・会社を営んでいれば、法人税、法人住民税、法人事業税、消費税

・亡くなれば、相続税

・タバコ税、酒税なんて税金も。温泉にいくと入湯税

 

会社が残っていれば、それもいずれ相続税の対象です。

上場していなくて他人に売却できない株であっても、価値があるとされ相続税の対象になります。

そうなると個人事業主のままであれば、会社の株が相続の対象にはなりません。

個人事業主のまま 法人化
収入に課税されるとき 所得税、住民税、事業税、消費英 法人税、住民税、事業税、消費税
亡くなったとき 相続税 会社の株&相続税

 

一概には比較できないものの、会社の株があることで相続税額も上がってしまうリスクはあるのではないかと考えています。

 

 

一般的な法人化のメリットを得られないリスク

会社にしたほうが経費の幅が広がると言われています。

会社名義で車を購入すれば、減価償却費で個人事業主のような家事按分は必要ありません。

他にも個人事業主では生命保険料控除が年間12万円に対して、会社で保険に加入すれば経費になる金額を大きくすることが可能です。

生命保険の解約時に社長自身の退職金と相殺することで、利益がでないようにする仕組みです。

これだけではありませんが、会社にする一般的な節税メリットです。

 

ですが、ひとりで活動される方にあ合わないかなと。

車を持たない方が増えています。

乗りもしない車を会社名義で購入しても乗る時間がなかったり、不要であればどうなんでしょうか?
結局はお金が出ていきます。

 

生命保険の件も、おひとりで活動されている方の引退時期って・・?

ひとりで活動される方の辞め時ってカンタンではないはず。

 

一般的な法人化のメリットを享受できると思えないこともあり、私は節税目的だけの法人化には消極的です。

 

 

漫画家、イラストレーターの方に法人化をオススメしていない理由

 

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