ひとり税理士、ひとりビジネスを展開しています。
ひとりで良かったと思えることのひとつに「急拡大しなくていい」というものがあります。
これは本当にそう思います。
食えるラインまでは焦りましたが、それでも事務所や人件費があるわけではないのでヘンな焦りはしなくて済みました。
事務所と人件費があったら、急拡大させる必要があったでしょう。
家賃だけで月10~15万ですからね。
急拡大していたら組織の成長痛が必ずあります。
以前、勤務した事務所では独立以来急拡大していました。
慢性的に忙しい状態です。
料金は相場だったとしても、作業量が多かったり対応が多かったりと。
人の入れ替わりが多かったですね。
急拡大しなくていい効果
急拡大しなくて良い効果はあります。
時間を大切にできる
時間を大切にできることです。
目の前のよく分からん仕事(お金)に追われることなく、過ごすことができます。
・趣味
・家族
・プライベート
・勉強
に時間を使えます。
時間を大切にしたり心の余裕があることで、呼び水になり仕事が舞い込むんでくることもあります。
時間は大切です。
おごってもらえるイヤな飲み会に参加して、お金はかからないにしても貴重な時間は失っています。
独立してお金はあとから稼ぐことができますが、時間は返ってきません。
お客様を選べる。選んでもらえる
こちらも商売的な側面があります。
イヤな人、できない仕事、やりたくない仕事を受けなくて良いわけです。
独立してからイヤな仕事を無理やり続ける能力は確実に落ちています。
やはり、貢献したいと思える方と仕事をしたいです。
私はお客様から選ばれるようなところを目指しています。
フリーランス専門税理士としているのも、お客様から選んでもらうためでもあります。
業界への貢献
独立当初は「じゃあこれくらいでやってよ」のように低価格を強いられることがあります。
急拡大すると、そういった仕事も受けなければならない状況になりがちですが、ひとりで急拡大を目指さなければスルーできます。
業界的にもそのほうが良いのかなとも考えたことがあります。
クラウド会計の台頭もあり低価格化に歯止めがかからない、と言われています。それだけじゃないでしょうけども。
低価格で受ける事務所があるから、相場が低価格になっている側面もあると感じます。
値段を下げるのはラクですから。
低価格で仕事を受注する➡事務所全体の利益が上がらない➡そこで働く人の給料が低い➡業界に人が集まらない
というサイクルになっていると感じます。
低価格の案件を受けないことで、業界にもメリットがあると感じます。
とはいえ、料金安くても、相談や業務量が少ない仕事もあるので、一概に値段だけでの判断はできないですね。