漫画家やイラストレーターの方の節税・節約について私が考えているとことについて書いていきます。
小規模企業共済
個人事業主が入れる制度ですので、漫画家やイラストレーターに限った話ではありません。
ただ、効果は大きいので節税第一歩目にオススメしています。
個人事業主の退職金をみずから積み立てて、廃業(引退)したときに退職所得としてお金が戻る仕組みです。
・払ったとき:社会保険料控除
・貰うとき:退職所得
と払っても、貰うときも税制上の優遇が用意されています。
iDeCo
個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)は、将来に備えるための自分でつくる年金です。
月々5,000円から自分自身で積み立て、原則60歳以降に受け取る仕組みです。
節税効果はあります。
拠出金の支払い時、運用益、一時金の受け取り時点での節税メリットはあります。
ただ、掛金を現金化したくなっても原則60歳以降の受け取りになります。
現在30代の方だと先は長いですね・・・
節税ではないですが、NISAや積立NISAという選択もあります。
私のお客様ではiDeCoよりもNISAや積立NISAをやっている方のほうが多いですね。
やはり60歳という年齢がネックのようです。
平均課税(印税、原稿料、著作権使用料)
印税、原稿料、著作権使用料のあるクリエイターの方は、平均課税の適用をすると節税になります。
収入に波があるので、ある年に多額の税金になるのを抑えてくれるありがたい仕組みです。
ちなみに、平均課税は個人の所得税だけの方法です。
住民税の計算では適用がありません。
また、法人化すると適用できない計算方法になります。
文美国保
所得が300万を超えると文美国保のほうがトクになると、お伝えしています。
国民健康保険は、収入に応じてかかります。
最高額は80万円を越えます。
一方で、文美国保に加入すると所得に関らず一定額です。
2022年は25万ほどでした。
文美国保も法人化すると入れない(入っていても脱退して協会けんぽに加入)制度です。
平均課税と文美国保があるので、法人化をむやみにオススメしていない理由です。
ゲーム課金の経費性【漫画家、イラストレーターなどのクリエイター】
『ひとりで独立する税理士がやっている営業、やってない営業』
『フリーランス専門税理士の独立後のあれこれ』
『家族がパニック障害になったら』