ひとりビジネスの法人成(法人化)は結局は税金の払いを遅らせているだけではないか?と思うこと

個人事業主(フリーランス)の税金・ひとり社長の税金
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私は節税のための法人化をオススメしていません。

もちろん、会社にするべき理由があれば別ですが、節税ありきで法人化はしなくていいかなと考えるタイプです。

フリーランス(個人事業主)であれば、所得税(住民税、事業税、消費税)を払ったら、残りは自由に使えます。
年金や国民健康保険もありますが、そこは割愛します。

 

会社にすると自分で設立した会社から給料をもらいます。

その給料は何に使うかは自由です。

とはいえ、会社のおカネを好き勝手に使うことは難しいです。
自分の会社なのに。

会社で好きにモノ(資産)を買ったり、何か経費になるようなサービスを受けるのは問題ありませんが、社長である自分のプライベートの支出を会社に負担させると問題があります。

カンタンに言うと余計に税金がかかってしまうリスクがあるのです。

 

会社にするとワンクッション工程が増えてしまうのです。

会社で法人税などの税金がかかり、役員である自分への給料でも所得税などの税金がかかります。
利益が多ければ、”法人税+所得税”を払っても、個人事業主の所得税よりもお得になります。

法人税等(約30%)と所得税等(約55%)の税率差があるので、その差が法人化したら得になる!
と多くの書籍やYouTubeでも解説されています。

 

ただ、先ほども書いたように会社のおカネを好き勝手に使えません。
個人におカネを移転させたくても難しいのです。

自分が引退するときに退職金を払えば、税金はトクになるのですが、退職するのはもっと先かもしれません。

配当で株主である自分に払うとしても、そこでも税金がかかります。

 

個人であれば高めの税金を払ったとしても、その後は自由に使えます。

 

会社にすると、目先の数年間の税金は抑えられるかもしれません。

ただ、おカネを株主&社長であるご自分に戻すときにも税金がかかり、結果的に損したのか得したのか、分からなくなると考えています。

 

法人化することで一時の税金は安くなるものの、それはいわゆる”課税の繰り延べ”なのでは?と考えています。

そのため、私は節税目的だけでの法人化はオススメしていません。

『ひとりで独立する税理士がやっている営業、やってない営業』

『フリーランス専門税理士の独立後のあれこれ』

 

『家族がパニック障害になったら』

 

 

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