多様な働き方が増えて、会社員でも副業がありますし、業務委託で収入をもらいつつ給料もある、という方がいます。
損益通算をすると黒字の給料と赤字の事業所得を相殺できます。
すると給料で引かれていた所得税が還付される仕組みです。
給料 | ⇔ | 事業所得 |
かならず黒字 | 相殺 | 赤字 |
給料はかならず黒字です。
赤字の給料なんて聞いたことないですよね。
かならず黒字で経費もない(給与所得控除はありますが)ので、もろに税金がかかっている感覚があるのではないでしょうか。
そのため事業所得を赤字にして、給料で引かれている源泉税の還付申告をする方が後を絶ちません。
税金を払いたくないからという理由で事業所得を赤字➡損益通算をするとお得に感じるのも確かです。
独立初年度(~2年目くらい)は初期費用がかさみ赤字となり、会社員時代の給料と相殺することで源泉税の還付を受けられる事象が多いです。
そもそも赤字とはお金が出て行っている状態です。
源泉税の還付を受けられますが、お金は貯まらないでしょう。
「経費にする=お金がでていく」
これだとお金は貯まりません。
事業所得とは、自己の計算と危険において独立して営まれ、営利性、有償性を有し、かつ反覆継続して遂行する意思と社会的地位とが客観的に認められる業務から生ずる所得をいいます。
事業所得で独立しており、食べていけてる状態とも言えるでしょう。
個人の方の事業所得が赤字続きはおかしい。どうやって生活してるのか?
お金が貯まるか、貯まらないのかという議論の前に、事業所得では赤字は前提とはなっていないと思われます。
会社員のときは年末調整でお金が戻ってきたり、独立して間もないころの確定申告で還付だと嬉しかった気持ちがあるので、偉そうなことは言えないですけど・・
預金がある時点から増えているのか、減っているのかの管理は必要です。